OpenClaw ブラウザプラグイン導入とトラブルシューティング(実務解決版)
OpenClaw のブラウザ自動化(agent-browser スキルなど)を行う際、Browser Relay プラグインとの連携は最も重要な要素です。本ガイドでは、実務で発生しやすいエラーの症状とその解決手順を詳細に解説します。
1. よくある症状と原因
| 症状 | 主な原因 |
|---|---|
tab not found |
タブIDの不一致、タブがバックグラウンドに移動した、セッションの切断 |
| Relay Connected だが操作不能 | 認証の競合、DOM の動的読み込み待ち、ネットワーク制限 |
snapshot が空または古い |
ページの読み込み未完了、JavaScript による描画遅延 |
2. 障害発生時の復旧手順 (Troubleshooting Steps)
Step 1: 物理的な確認
- 対象のブラウザタブが 前面(アクティブ) に表示されているか確認してください。
- ブラウザの右上の Relay アイコンが ON (緑色) になっているか再確認してください。
Step 2: セッションの再接続
- Relay を一度 OFF にし、再度 ON にします。
openclaw側でbrowser action: "tabs"を実行し、対象のタブがリストに現れるか確認します。
Step 3: 原子的な操作の連鎖 (Chaining)
不安定な場合は、以下の 3 つのコマンドを同一ワークフロー内で連続実行してください。
tabs(全タブの把握)focus(対象タブへのフォーカス強制)snapshot(現在の DOM 取得)
3. 高度な問題解決
動的リダイレクトへの対応
銀行サイトやログインが必要なサイトでは、URL が頻繁に変わります。
- 対策:
openアクションで一度ページを開き直してからattachさせるフローに変更してください。
認証(ログイン)壁の突破
- 対策: 複雑な二要素認証(2FA)などが必要なサイトは、エージェントに任せず、人間が手動でログインした後に Relay を ON にしてバトンタッチする運用を推奨します。
4. 安定運用のための 3 つのルール
- スリープ時間を設ける:
act: waitや Python のtime.sleepを使い、ページ遷移後に 3〜5秒の待機時間を設けることで成功率が劇的に上がります。 - 要素の可視性を確認する: クリック前に必ず
snapshotでそのボタンが DOM 上に存在するか確認するロジックをプロンプトに含めてください。 - リトライ設計: 一度の失敗でタスクを終了せず、3回までは同じ手順を繰り返す「SOP」を組んでください。
5. KPI(品質指標)
- Relay 成功率: 全ブラウザタスクのうち、エラーなく完了した割合。
- 平均待機時間: 安定運用のために設けている待機時間の最適化。
次に読むべきガイド
参考リンク
- Browser Relay Setup: https://docs.openclaw.ai/tools/browser
- OpenClaw Debugging: https://docs.openclaw.ai/guides/debugging